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ジンとマイセンと・・・

初心者なシーバス釣り記録、メンズ香水の感想が主です。ラグナロクの狩場報告も。

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東野圭吾:白夜行

個人的評価:★★★★★

廃墟ビルで質屋の店主が殺された。容疑者は質屋の客。
その被害者の息子と容疑者の娘の悲しい生き方を描いた長編ミステリー。

根本にあるその殺人事件を起点に、被害者の息子桐原亮司と容疑者の娘西本雪穂の
事件当時から大人になっての生き様をそれぞれ追っていく作品なのだが、一言で感想を言うと

「夢も希望も無いといった作品」

でも

「傑作」

読み終わった後味は、とても気分の悪いものであるのは確かだが
それを超えて認められるというのかな。
賛否が別れる作品だが、これはこれでありだなと思う。



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小野不由美:十二国記 月の影 影の海

個人的評価:★★★★★

小野不由美の異世界ファンタジー。
十二国記の世界は、神や仙人、妖魔が存在し、十二の国がそれぞれの王によって治められている。
文化や政治の形体は古代の中国を参考にしていると言われている。
月の影 影の海はシリーズの最初の作品で十二の国のうち慶国の話。
女子高生である中嶋陽子が突如現れたケイキという男性に異世界に連れていかれる。
途中妖魔に襲われた仲間とはぐれた陽子は、一人旅をすることとなる・・・

基本的にファンタジー物は、あまり好きではなく読まないのだけれど、
たまたま出会う機会があって、どっぷりハマったシリーズ作品。
世界観がしっかり作られており、主人公の心情が深く書き込まれている。
ストーリーも旅の経緯、終盤のサプライズ的な展開など読み応えがある。

            


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東野圭吾:宿命

個人的評価:★★★★☆

小学校時代からのライバル勇作と晃彦は学生時代を経て、その後全く違った人生を歩む。
再び出会ったのは刑事としての勇作と容疑者としての晃彦。
そして、晃彦の妻は勇作の元恋人だった。
電機会社社長殺人事件をメインに話は進み、勇作、晃彦、美佐子の宿命、運命の糸とは
何なのかを描いた作品。

勇作と晃彦の関係はラストに分かるのだが、その関係の大枠は初めの方の段階で予想で
きる感じ。
根底にはそれぞれの親子、そして家同士の関係がしっかりとしたディテールで作られており、
なるほどと思わせる部分は多々ある。
意外性という意欲を作者が持って書いた作品ということだが、その言葉はピンとこない。
ただ同じく作者が、一番気に入っている意外性はラストの一行とあり、
それについてはニヤリ感を味わえた自分にとってはほんのりとした満足感が漂う作品となった。


 

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東野圭吾:放課後

個人的評価:★★★★☆

東野圭吾のデビュー作品であり、第31回江戸川乱歩賞受賞作品。
学園物の本格推理小説。

主人公は私立清華女子高校の数学教師、前島。あだ名は「マシン」で教育については無気力
かつ機械的にこなすタイプ。・・・だが、それぞれの個性を持つ女子高生達が主役とも言える。
その前島が何者かに狙われているところから話は始まり、同僚の教師が殺される展開へと発
展する。

伏線がたくさんあり、密室トリック、容疑者が簡単には分からない等、東野圭吾の作品の中で
本格派の部類に入る作品だと思う。
基本は学校内で起こる事件、人物との話がメインだが家庭内(妻との関係)の話も絡ませ、
その家庭内の話は結末にも影響する。
女子高での話ということで個人的にはあまり感情移入できる作品ではない。
犯人、動機もあまり納得できるものではなかったが、それが売りというところもあるのかもしれ
ない。
時折、それはおかしいんじゃないの?と思わせる部分があるが、読み進めていくと理由付けや
真相が書かれており、作者が意図的にしているのかなと思うところもある。






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東野圭吾:同級生

個人的評価:★★★★☆

高校三年生野球部の俺(西原荘一)目線の学園物ミステリーで、

自分の子供を身籠った同級生、宮前由紀子の交通事故死の真相を”俺”が探す話。

序章や話の途中でも出てくる伏線の張り方が東野圭吾らしい作品であり、

俺(西原荘一)が本音を隠し葛藤しながら同級生や教師、刑事と関わっていく描写は秀逸。

ただ、俺目線がメインということもあってか他の人物の描き込みは深くはされていない。

まあ個人的には、それはそれで良いと思う。

ミステリーに付き物のトリック自体はあまりパッとはしない。

由紀子の交通事故を含む事件自体に焦点を置いた作品ではないのであくまで副産物的な

ところか。

また、作者自身が教師嫌いということもあって、何人か登場する”教師”に対する描写は愛情

のあるものではない。

読みやすく、無駄のない文章は、まさに東野圭吾の特徴という所の本。

 


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